家族写真や子供の写真撮影のポイントなどを紹介してきました。今回は、オーディション応募で知っておきたい写真について紹介します。キッズオーディションなどの応募の際に参考にしてみてください
子役・モデル事務所や雑誌専属モデル・子供向けブランドのモデルなど、近年さまざまなキッズオーディションが開催されています。モデルとして活躍してみたいお子さん・芸能活動に興味があるご家族にとっては、こうしたキッズオーディションは活躍のチャンスです。
オーディション応募用のポートレートを用意
子供がオーディションを受けるとき、ポートレート写真がない場合はまず選考応募用のオーディション写真・宣材写真(プロフィール写真)を撮るところから始めなくてはなりません。オーディション写真の撮影方法は、大きく2つあります。1つめはセルフ・自分で写真を撮る方法、もう1つの方法は写真館でプロにポートレート写真を撮ってもらう方法です。ここではセルフでオーディション写真を撮るやり方と、プロに撮ってもらうやり方それぞれのメリットとデメリットについて解説していきます。
なお、キッズオーディションのなかには選考時に写真の添付が不要で、応募者が参加費用を支払って会場で写真を撮影するタイプのオーディションもありますがここでは省略します。
オーディション写真の撮影方法と違い・おすすめの人
自宅でセルフ撮影する場合とプロカメラマン・フォトグラファーがオーディション写真を撮影するケースの主な違いとメリットは以下の通りです。必ずしもプロが撮影しなければオーディションに受からない、というわけではないので違いをおさえて自分にあった撮影方法を選びましょう。
プロカメラマンに写真撮影を依頼する場合、出張撮影とスタジオ撮影の2通りがありますが宣材写真やオーディションの選考に応募する写真で背景がシンプルなものが望ましい場合はスタジオ撮影がおすすめです。
オーディション写真の撮影方法 | おすすめの人 | メリット |
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自宅でセルフ撮影 | セルフプロデュースが好き 写真撮影が得意な家族 |
手軽・撮影費用がかからない |
プロが出張撮影 | 子供の個性を引き出したい家族 ポートレート写真重視の家族 |
近所の公園や雰囲気の良い屋外で撮影できる カメラマンに緊張しにくい |
プロがスタジオ撮影 | 子供の個性を引き出したい家族 セルフプロデュース・写真撮影が苦手 |
シンプルな背景から雑誌風のセットまで選べる スタジオの雰囲気を体験できる |
子供のオーディション写真を自宅・セルフで撮る場合
セルフ撮影でオーディション写真を撮影する場合、撮影機材にこだわらなければ手持ちのデジカメやスマホで済むため費用が特にかからないのがメリットです。また、オーディション写真を自宅で撮影する利点として子供が自然体でリラックスできるという点が挙げられます。プロに頼まずに家族が撮影すればいつでも撮影のチャンスはあるので、セルフで選考写真を撮る場合は時間を問わずに自然な姿を撮影できるのが大きなメリットです。
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- セルフなので撮影費用がかからない
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- 自宅だからいつでも写真が撮れる
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- 家にいるときの自然体の子供を撮影しやすい
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- 写真の明るさ補正や構図の調整・被写体を撮る腕が要る
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- 写真の背景に生活感が出やすいのが難点
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- 写真が得意・セルフプロデュースが好きな家族におすすめ
それに対して、自宅でオーディション写真を撮影することのデメリットとしては、写真の質や家のなかの余計なものが写り込みやすいということが挙げられます。どんなに綺麗に片付けをしたとしても、住んでいる家である以上カーテンの前や壁紙の前などでも生活感を完全に消すことは難しいです。特に、胸から上のバストアップ写真よりも全身写真は撮るのが難しく生活感が出やすいです。さらに、自宅で撮影する場合は、自分で表情やポーズを考えなくてはなりません。
そうしたメリット・デメリットを鑑みて、「子供のオーディション写真をセルフプロデュースしたい」「写真の腕に自信がある」という場合はセルフ撮影がおすすめです。応募に必要な写真がバストアップ写真なら、自宅でセットできる撮影背景用の壁紙(背景布)や簡易スタジオキットなどを活用することもできます。
写真館・フォトスタジオでオーディション写真を撮影する場合
オーディション写真を写真館で撮影するメリットは、やはり日頃から写真を撮り慣れたプロの写真家とスタイリスト・コーディネーターが着るものからヘアメイク、ポーズまですべて演出してくれる点です。
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- プロが撮るから高品質な写真が手に入る
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- 子供の笑顔・個性を引き出してもらえる
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- オーディションにあったテイストの写真が撮れる
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- スタジオの雰囲気を体験して場慣れ、予行演習に
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- 家族写真や記念行事の写真がポートレート写真が一緒に撮れるスタジオも
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- 写真のプロにまかせたい・記念行事と一緒に撮りたい家族におすすめ
どんなオーディションに応募するための写真なのかを相談すれば、元気いっぱいな印象や落ち着いた印象などオーディションの傾向に合わせた写真など希望にあった写真が撮影できます。こども写真館は子供の個性・笑顔を引き出せるスタッフが揃っているので、写真慣れしていないお子さんでも安心です。また、スタジオの雰囲気やカメラマンの写真撮影を体験することで、書類選考時のオーディションやモデル撮影の予行演習にもつながります。
もちろん写真館でオーディション写真を撮影するとプロに依頼するためお金が発生してしまいますが、ポイントをおさえれば費用を膨らませずに高品質な写真が依頼できます。撮影料金が高い曜日やシーズンに利用したり、オプションを付けたりすると通常よりさらに料金が上がってしまうこともあるため事前にチェックしておきましょう。費用をおさえるにはスタジオを吟味する・データがまとめてもらえる写真館を選ぶ・平日など撮影料金が安い日にちを選ぶといった工夫が必要です。
子供のオーディション写真のポイント
オーディション写真のセルフ撮影とスタジオ撮影の大まかな違いを抑えたら、撮影の前にポイントと注意点についてもチェックしておきましょう。オーディションによっては応募期間が限られていて、慌てて応募することも少なくありません。基本的なポイントでも、うっかりしていると選考漏れになってしまう恐れがあるため見落とし厳禁です。
写真が必要なオーディション選考の基本ポイント
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- 応募するオーディションの募集要項をよく読む
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- 選考に必要な写真の枚数とサイズをチェック
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- 全身写真・バストアップ写真の指定がある場合はあわせる
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- SNS応募の場合、ハッシュタグなど選考の必要条件を満たす
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- Web応募の場合、写真の最大容量などフォームの条件を満たす
最近は郵送よりもWeb上での応募フォームが中心になっていて、SNSに写真とハッシュタグを付けて応募するSNS型のキッズオーディションも盛んです。オーディションごとに募集要項が異なるので応募前によく確認し、必要な写真を添付するようにしましょう。
オーディションの応募フォームに添付できる写真の容量(サイズ)が制限されていてうまく添付できないときは、以下のコラムで紹介している圧縮・容量削減方法を試してみてください。
オーディション写真撮影時の注意点
オーディション選考に使用する宣材写真は応募者本人だと分かりづらい写真は使えません。応募する本人以外の人物が写っていない写真で、テレビなど余計な写り込みがないものが望ましいです。自然な明るさ補正程度は問題ありませんが、アプリなどで画像を過度に加工をすると本人だとわからない可能性があるので避けたほうがいいでしょう(間違ってもプリクラなどで撮った写真は送らないでください)。
また、オーディションの選考に必要となるのは全身写真とバストアップ写真の2つになることが多いので2種類必要な場合はそれぞれ用意しましょう。ベストな写真が用意できても、子供の成長は早いので1~2年前の写真などで今と大きく変わっている場合は撮り直したほうが良いです。
オーディション写真のNGチェックリスト
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- オーディション応募する本人と分かりにくい写真はNG
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- 本人による自撮りはNG
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- 表情が硬い証明写真のような写真はNG
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- 兄弟や家族と一緒に写っている写真は避ける
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- 生活感のある部屋の様子や不要な写り込みは避ける
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- 応募する子供の表情がわかりにくい写真はNG
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- 明るさが暗い写真は避ける(自然な明るさ調整ならOK)
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- 過度に画像を加工・補正した写真やプリクラはNG
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- プリントした写真をスマホで撮り直した写真はNG
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- 撮影から時間が経ちすぎている写真はNG
自宅でセルフ撮影する場合、こうした点をふまえて自然光を取り入れた明るい部屋での写真撮影がおすすめです。
自宅で上手く撮れないときはオーディション写真が撮れるスタジオへ
子供のオーディション写真で「自宅で上手く撮ることができない」「自分では写真の腕に自信がない」「セルフ撮影よりもっと垢抜けたい」という方は、オーディション写真やポートレート撮影に対応しているフォトスタジオで撮るのが良いでしょう。ここでは東京都内で、子供から大人まで利用できるオーディション写真撮影におすすめの写真館を紹介します。
(※掲載プラン・サービスは2022年10月時点での情報をもとにしています)
プロフィール写真専門のスタジオsunseed(池袋・原宿)
スタンダードなオーディション写真を得意とするスタジオsunseedの1回の撮影時間は45分で、撮影できる枚数はその時間内なら無制限です。特に演奏会・アーティストなど音楽関係に強い写真館と言われています。スタジオは原宿と池袋駅から徒歩で向かえる距離にあり交通の便も良く通いやすい立地です。証明写真やビジネスポートレートなども撮影でき、子供よりも大人の利用が多いスタジオです。
家族写真・記念行事の写真もポートレートと一緒に撮れれば一石二鳥
複数のプランを同時に撮影できるこども写真館なら、七五三やお誕生日の記念写真のついでにポートレート撮影・オーディション用の写真撮影もできて一石二鳥です。兄弟・姉妹と一緒に撮れる写真館、ペットと一緒に写真が撮れる写真館、衣装や小道具の持ち込みが自由な写真館ならよりプロによる撮影の機会を活用できます。オーディションに応募してみたいけどまだ悩んでいる場合も記念写真が残せますし、フォトスタジオで子供が写真撮影が楽しくできたのでオーディションに前向きになるというケースもあります。
貸切型こども写真館でモデル体験&写真ダウンロードも
こども写真館によってはショッピングモール併設で撮影中の様子が人目に触れることもありますが、貸切型のスタジオを選ぶと自分だけの撮影空間なので個性が引き出されやすく実際に子役として活用する際のスタジオ慣れにもつながります。
また、撮影した写真がデータですぐにもらえるスタジオ選びも重要です。応募期限が迫っている場合、フォトスタジオのマイページからダウンロードできればスムーズにWeb応募も可能になります。写真データを1枚ずつ買い切りするスタジオもあるため、撮影した写真がまとめてもらえるプランなら総合的な時間とお金の節約にもなりますね。
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