金婚式や長寿祝いなどの節目に写真撮影をすれば、これまでの人生を振り返る機会が生まれ、かけがえのない思い出になります。いまこの瞬間の姿や気持ちが写真の中に残り続け、見るたびに今後の支えにもなるでしょう。
この記事では、金婚式をはじめとするシニアの写真撮影について、撮影のタイミングやステキな写真を残すコツ、写真映えする服装などをまとめて紹介します。人生の節目を迎えるご本人にも、またそのご家族にも参考にしていただける内容です。
金婚式だけじゃない!シニアの写真撮影のタイミング
シニア世代の写真撮影におすすめのタイミングは、想像以上にたくさんあります。ここではまず、シニア世代の代表的な記念日や写真を残しておきたい機会を6つの項目にまとめました。どういったものがあるのか、チェックしておきましょう。
金婚式
金婚式とは、結婚50周年目を迎えるご夫婦を祝うイベントのこと。これまで支え合ってきた2人がお互いに感謝の気持ちを伝え、ご夫婦の絆をさらに深める節目になります。
ご夫婦が主催者となるのではなく、お子さまやお孫さまが主催者となって食事会を開き、プレゼントを贈るなどしてお祝いするのが一般的です。金婚式の記念に本格的な写真撮影をすることは、長年連れ添ったご夫婦にとって、素晴らしい思い出になるでしょう。
長寿祝い
長寿祝いとは、数え年で61歳(満60歳)の「還暦」から始まり、節目を迎えるたびに長寿を祝う儀式のことです。昔は数え年にするのが一般的でしたが、最近は満年齢で祝うご家族も増えています。以下に、長寿祝いの種類をまとめました。
- ・還暦(かんれき)……数え年61歳(満60歳)
- ・古希(こき)……数え年70歳(満69歳)
- ・喜寿(きじゅ)……数え年77歳(満76歳)
- ・傘寿(さんじゅ)……数え年80歳(満79歳)
- ・米寿(べいじゅ)……数え年88歳(満87歳)
- ・卒寿(そつじゅ)……数え年90歳(満89歳)
- ・白寿(はくじゅ)……数え年99歳(満98歳)
- ・百寿(ももじゅ・ひゃくじゅ)、紀寿(きじゅ)……数え年100歳(満99歳)
- ・茶寿(ちゃじゅ)……数え年108歳(満107歳)
- ・珍寿(ちんじゅ)……数え年110歳(満109歳)
- ・皇寿(こうじゅ)……数え年111歳(満110歳)
- ・大還暦(だいかんれき)……数え年120歳(満119歳)
母の日・父の日・敬老の日
母の日・父の日・敬老の日には、お子さまやお孫さまがプレゼントとして写真撮影の機会をプレゼントするケースがあります。写真撮影は「いつもありがとう」「これからも元気でいてね」の気持ちがこもったステキな贈りものになるでしょう。母の日・父の日・敬老の日の日程は以下の通りです。
- ・母の日……5月第2日曜日
- ・父の日……6月第3日曜日
- ・敬老の日……9月第3月曜日
孫の日
あまりなじみがない方も多いかもしれませんが、孫の日はお孫さまとおじいちゃんおばあちゃんがコミュニケーションを深めることを目的として作られた日です。敬老の日から約1カ月後の10月第3日曜日に制定されています。
敬老の日のお返しを兼ねて、おじいちゃんおばあちゃんがお孫さまへプレゼントを贈ったり、一緒にお出掛けしたりすることが多いようです。記念写真の撮影もまた、お孫さまとの思い出を作るのに最適なアイデアといえます。
シニアフォトウエディング
フォトウエディングとは、結婚式の代わりに写真撮影だけをする新しいウエディングスタイルのこと。新型コロナウイルス感染症の影響もあり、昨今さらに注目を集めるようになりました。
フォトウエディングは若いカップルだけのものではありません。「年齢的に盛大な結婚式はしたくないけれど、幸せの証を形に残したい」と考えるシニアカップルにも選ばれています。また、結婚当時に挙式をしなかったご夫婦に、お子さまやお孫さまからのプレゼントとしてシニアフォトウエディングが贈られることもあるようです。
遺影用写真の準備に
最近は、生前に自分の遺影用の写真を用意する方が増えています。終活の一環として準備をしておくことで、ご家族が遺影写真選びに迷わずに済み、手間や負担をかけません。フォトスタジオのプロカメラマンに依頼すればより美しい姿を残せます。なによりも、自分が気に入った写真を遺影にできるのも大きなメリットです。
いつか撮ろうと後回しにしていると、予期せず体調不良に陥り、なかなか撮影ができなくなることもあります。「準備しておきたい」と思ったら、なるべく早く元気なときに撮影しておくのが安心です。
金婚式や長寿祝いの写真撮影を成功させるコツ
スマホの普及により、最近は気軽に自分たちの手で写真撮影できるようになりました。しかし、特別感のある味わい深い記念写真を残すには、やはりプロの力を借りるのがおすすめです。ここでは、フォトスタジオで満足度の高い写真を残すために気を付けておきたいことを解説します。
シニアフォトプランのあるフォトスタジオを選ぶ
シニアフォトプランを提供しているフォトスタジオであれば、落ち着いた雰囲気の写真を撮ってもらえたり、撮影後の加工編集でシミやシワといった、気になる部分を隠してもらえたりします。利用を検討しているフォトスタジオのWEBサイトなどを見て、シニア世代の撮影に特化したメニューが用意されているか確認しましょう。
美肌加工をしてもらう
より健康的で美しい写真を残すために、美肌加工付きのメニューやオプションを利用しましょう。メイクで隠しきれないシミやくすみ、シワなども、デジタル加工で美肌補正をすれば目立ちにくくなります。
顔に合わせて、手の甲や首元なども加工してもらうと、さらに若々しく見えるでしょう。イキイキとした明るい美肌に仕上がれば、気分も上がります。
女性のメイクは濃くなりすぎないように
厚塗りのメイクはかえって肌の乾燥や毛穴、シワなどを目立たせ、老けて見える原因になります。肌ツヤをよく見せることを一番の目的として、透明感のあるナチュラルメイクを意識しましょう。
ポイントは、スキンケア後の肌に直接ファンデーションを塗るのではなく、まずは化粧下地で土台を作ることです。下地を塗れば必要以上にファンデーションを使わずに済み、自然に仕上がります。化粧下地はシミやくすみが気になる部分に重点的に乗せ、指の腹で内側から外側に向かってやさしく伸ばしましょう。
金婚式や長寿祝いの写真撮影に映える服装
服装選びは、写真の仕上がりを左右する大切なポイント。金婚式や長寿祝いなどのおめでたい記念日に映える服を着用し、自慢したくなるようなステキな写真を残しましょう。ここからは、シニアフォトにおすすめの服装の例を3パターン紹介します。
お祝いごとらしい上品で華やかな服装が◎
きちんと感のある服を選び、いつもとは違う特別な雰囲気を演出しましょう。女性であればワンピースタイプのスーツや、ジャケットにスカートなどセミフォーマルな雰囲気の服がおすすめです。そこに上品なブローチやアクセサリーをつけて華やかさをプラスします。男性の場合はスーツが一般的です。
また、金婚式の記念には、結婚式を再現したような豪華なドレスやタキシード姿で写真を残す方もいます。着物や羽織り袴を着用するのもステキです。
長寿祝いには「ちゃんちゃんこ」を着ることも
長寿祝いでは、「ちゃんちゃんこ」と呼ばれる羽織りを着るのが昔からの風習です。ちゃんちゃんこを着て撮影すれば、長寿祝いならではの伝統的な雰囲気が出ます。
長寿祝いでは、還暦から百寿までそれぞれシンボルカラーが決められているのが特徴です。ちゃんちゃんこの色もこのシンボルカラーに合わせて選びます。※色は地域によって異なる場合があります。
- 【長寿祝いのシンボルカラー】
- ・還暦……赤色
- ・古希、喜寿……紫色
- ・傘寿、米寿……黄色(金茶色)
- ・卒寿、白寿、百寿……白色
清潔感があればカジュアルな服装でもOK
シニアフォトの服装に決まりはないため、自由な装いで自分らしさを表現しても問題ありません。若々しく洗練された雰囲気にしたい場合は、きれいめのワンピースや、シャツまたはブラウスにパンツを合わせたスタイルにして少しだけカジュアルに仕上げ、フレッシュさを演出するのもおしゃれです。
ただし、夫婦どちらかがカジュアルで一方はフォーマルとなるとバランスが悪くなってしまいます。ご夫婦でテイストを揃えましょう。
金婚式や長寿祝いの写真撮影におすすめの構図
フォトスタジオではカメラマンに構図やポーズを指示してもらえますが、あらかじめ撮影をイメージしながらシミュレーションしておくのもおすすめです。そこで、ここからは金婚式や長寿祝いの写真撮影におすすめの構図を3パターン紹介します。
2人の歴史を残す夫婦写真を
金婚式の写真では、向き合ったり手を取り合ったり腕や肩を組んだりと、2人でぴったり寄り添いながら撮影することで、ご夫婦の仲むつまじい様子を表現できます。
高い撮影技術を持つカメラマンの手にかかれば、緊張していても自然な笑顔を引き出してもらえます。これまでひとつのチームとして人生を共に歩んできた証と、これから訪れる未来への希望を感じさせるステキな1枚に仕上がるでしょう。
「目線外し」で趣のある肖像写真を
落ち着きのあるフォーマルな肖像写真を撮っておくと、特別な記念になるだけでなく、遺影用の写真としても使えます。正面を向いたオーソドックスなポーズに加え、目線を少し外したおしゃれなショットも撮るのがおすすめです。まるでモデルのようなスタイリッシュな雰囲気が出て、いつもとはひと味違う写真が残せます。
ご家族みんなで家族写真を
お子さまやお孫さまと一緒に撮る家族写真は、みんなの幸せが詰まったかけがえのない宝ものになります。特に小さなお孫さまがいると、それだけで写真がパッと華やかな雰囲気になり、にぎやかでほほえましい家族写真が撮れるものです。金婚式や長寿祝いの記念には、親族で仲良く撮影を楽しみ、世代を超えた絆やつながりを表現しましょう。
金婚式などの長寿祝いには写真撮影のプレゼントも◎
いまこの瞬間の様子をずっと残しておけるもの、それが写真です。大切な人たちに囲まれながらの写真撮影は、心に残る思い出になるでしょう。ここでは、写真撮影という「体験プレゼント」について、その魅力や費用相場を紹介します。
体験プレゼントがいま人気!
何か「もの」を渡すことだけがプレゼントではありません。最近は「特別な体験」を贈る方も増えています。
体験プレゼントには旅行などさまざまな種類がありますが、中でもおすすめなのが写真撮影です。フォトスタジオで写真撮影をする機会は頻繁にはないため、金婚式や長寿祝いの記念にプレゼントすれば、きっと喜んでもらえるでしょう。
写真撮影の費用相場
フォトスタジオでのシニアフォトの費用相場は、おおよそ1万円~3万円程度です。ただし、フォトスタジオの料金体系は店舗によって異なり、購入する商品の数やオプションサービスの有無によっても金額に差が出ます。予算を明確にし、どんなアイテムを購入したいかイメージしたうえで、WEBサイトなどを見て検討しましょう。
選べるセット「グランパグランマフォトプラン」も人気
「グランパグランマフォトプラン」は、シニア世代におすすめの商品をセットにした人気メニューです。お好みに合わせて3つのプランからお選びいただけます。
- ・飾って楽しみたい方には……「フォトフレームプラン」
- ・大切に保管しておきたい方には……「台紙プラン」
- ・飾る、保管するの両方をかなえる……「台紙&フォトフレームプラン」
上記の全てのセットには「プレミアム美肌加工」が含まれています。専門スタッフがお客さまに合わせて丁寧に加工いたしますので、より美しく、若々しく見える仕上がりをお楽しみください。
まとめ
年齢を重ねるたびに写真撮影をすることで、人生の振り返りや新たな目標を掲げる機会が生まれます。金婚式や長寿祝いといったシニア世代の記念日には、シニアフォトプランのあるフォトスタジオを選んで、節目の思い出を残しましょう。
様々な要望に応じられるようテーマごとのインテリアを備えたスタジオを完備、ドレスから和服まで様々な衣装から選べるのが特徴です。
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