皮膚が突然赤く盛り上がる蕁麻疹(じんましん)の症状は、全身のあらゆる場所に現れる可能性があります。
「定期的に蕁麻疹の症状が見られるが、何が原因かわからない」といった悩みをお持ちの方もいるでしょう。
今回は、蕁麻疹の概要や原因、蕁麻疹が出ないように注意すべき点について解説します。
1.蕁麻疹(じんましん)とは?
蕁麻疹とは、皮膚が突然ブツブツと赤く盛り上がる疾患で、時間が経つと跡を残さず消えるのが特徴です。多くのケースでは痒みをともない、チクチクとしたり、焼けるように感じたりすることがあります。
一つひとつの発疹の大きさは小さいもので1~2mm程度ですが、発疹同士がくっつくと、広範囲が赤く盛り上がってしまいます。
発疹は数十分から数時間程度で消えることが多いものの、半日以上続くこともあります。また、症状が重い場合は新しい発疹が次々と出てくるため、長期間発疹が消えていないように見えるかもしれません。
なお、最初の症状が現れてから1カ月経たないものを急性蕁麻疹、1カ月以上続いているものを慢性蕁麻疹と呼びます。
2.蕁麻疹を引き起こす原因
蕁麻疹の原因は、「アレルギー性のもの」と「非アレルギー性のもの」に大きく分けられます。
アレルギー性の蕁麻疹の原因には、例えば「食べ物」があります。エビやカニなどの甲殻類、果物、ソバといった特定の食べ物を摂取したときに限り症状が現れるなら、アレルギー性の蕁麻疹の可能性があるでしょう。
一方、非アレルギー性の蕁麻疹の原因には、以下のものが例として挙げられます。
- ・入浴や運動、緊張などによる発汗
- ・心身のストレスや疲労
- ・日光や温熱・寒冷などの物理的な刺激
ただし、上記の例は、必ずしも蕁麻疹の原因となるわけではありません。体質と外的要因が組み合わさったときに、蕁麻疹を発症します。
3.蕁麻疹が出ないように生活上で注意すること
蕁麻疹が出ないようにするには、普段の生活でいくつかの点に注意すること・かかりつけ医に相談することがポイントです。ここでは、それぞれのポイントについて解説します。
3-1.生活上の注意点
蕁麻疹が出ないようにするためには、蕁麻疹の原因や悪化要素を、普段の生活のなかで可能な限り避けることが重要です。
毎日のように何度も症状が現れる蕁麻疹の場合は、心身のストレスにより症状が悪化しやすいため、心身のストレスをできるだけ溜めないようにしましょう。
また、食事面では、肉類や魚介類は新鮮なものを摂る、パラベンなどの防腐剤や人工色素を含む食品を控えるといった点を心がけてください。
3-2.蕁麻疹(じんましん)が出た場合はかかりつけ医に相談を
蕁麻疹を治すには、原因や悪化要素を回避・排除するとともに、適切な治療が必要です。
蕁麻疹の原因・悪化要素はさまざまあるため、症状や経過なども踏まえつつ、個々に応じた検査・治療を見極めなければなりません。そのため、蕁麻疹が出た場合は、まずかかりつけ医に相談してください。
蕁麻疹とうまく付き合うには原因を知っておくことが大切
皮膚が突然赤く盛り上がる蕁麻疹の原因には、食べ物や薬品により起こる「アレルギー性のもの」とストレスや疲労などから起こる「非アレルギー性のもの」があります。
蕁麻疹が出ないようにするには、蕁麻疹の原因や悪化要素を知り、普段の生活でそれらを回避・排除したり、適切な治療を受けたりすることが大切です。
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