寝たきり防止!骨を強くする食事と、弱くする食事がある
骨を強くて丈夫なものにするためには、カルシウムの力が必要不可欠です。しかし、日本人の多くは骨を丈夫にするために重要なカルシウムが足りていないといわれています。
カルシウム不足の食生活は、骨が弱くなる大きな原因です。骨が弱くなると、骨折や寝たきり、ロコモティブシンドローム※によって日常生活に大きな支障が生まれてしまいます。
本記事では、食事で上手にカルシウムを摂る方法や骨を弱くする食事習慣についてご紹介しています。普段の食生活を見直して、丈夫な骨をつくっていきましょう。
ロコモティブシンドローム※とは人間の基本動作である、立ったり・歩いたりといった移動するための機能が低下している状態をいいます |
骨を強くするメリット
骨を強くするということは、骨密度が高い丈夫な骨をつくるということを意味します。骨を強くすると、加齢に伴う骨粗鬆症や骨折などのリスクを少なくし、要介護や寝たきり状態の予防に繋がるのです。
また、骨を強くする方法は、関節軟骨のすり減りを抑える方法とも深い関わりがあるため、関節痛や腰痛の予防にも高い効果を発揮します。
骨折や関節痛に悩まされる事の無い生活を送るためにも、骨を強くするための生活習慣
骨を強くするということは、骨密度が高い丈夫な骨をつくるということを意味します。骨を強くすると、加齢に伴う骨粗鬆症や骨折などのリスクを少なくし、要介護や寝たきり状態の予防に繋がるのです。
また、骨を強くする方法は、関節軟骨のすり減りを抑える方法とも深い関わりがあるため、関節痛や腰痛の予防にも高い効果を発揮します。
骨折や関節痛に悩まされる事の無い生活を送るためにも、骨を強くするための生活習慣について知っておきましょう。
骨を弱くする生活習慣チェック項目
まずは、骨を弱くするリスクのある生活習慣について紹介していきます。次に挙げる項目の中で、思い当たるものがないかチェックしてみましょう。
思い当たりませんか?・1日の中で、牛乳やヨーグルトを全く飲食しない・1日3食(朝食、昼食、夕食)をきちんと食べることが少ない・スナック菓子が好きでよく食べる・自分は肥満だと思う・運動する習慣がない・O脚である |
上記で当てはまる項目が多いほど、知らず知らずのうちに骨が弱くなっている可能性があるため、生活スタイルを改善するなどの注意が必要です。
また、加齢によって骨は弱くなりやすく、特に閉経後の女性は骨粗鬆症のリスクが高いといわれているため注意が必要です。
極端なダイエットで骨は危険な状態に
ただ、骨を弱くする生活習慣に気を付けなければならないのは中高年だけではありません。若い人でも極端なダイエットや激しい食事制限をしていると、身体の中が栄養不足になり高齢者と同じくらいの骨密度になってしまう可能性があるのです。
骨密度の低下は骨粗鬆症のリスク増大に繋がるため、無理な食事制限は行わないようにしましょう。
カルシウムは骨を丈夫にする栄養素
骨はカルシウム、コラーゲンなどのたんぱく質、リンなどからできており、特に骨を硬く丈夫にする栄養素がカルシウムです。カルシウムは人体の中で最も多いミネラルであり、そのうち99%は骨や歯に含まれています。
骨は血液中のカルシウムを取り込んで日々再生を繰り返しています。このとき、カルシウムやカルシウムを補助する栄養素が不足すると、骨は自分を溶かしてでもカルシウムを補給しようとするので更なるカルシウム不足を引き起こしてしまうのです。
カルシウムが多く含まれる主な食品
カルシウムを多く含んでいる食品には次のようなものが挙げられます。
丈夫な骨のため、積極的に採りたい食品・牛乳、乳製品(ヨーグルト)・大豆、大豆加工品(豆腐、おから、納豆)・魚介類(干しエビ、小魚)・野菜(モロヘイヤ、小松菜)・海藻類(昆布、ひじき) |
ただし、注意したいのは、カルシウムを多く含んでいるからといって乳製品ばかり飲食していると他のの栄養素が不足してしまいます。いろいろな種類の食品を取り入れてバランスの良い食事をすることが理想的です。
カルシウムの吸収をサポートする栄養素
食事で摂るカルシウムは腸で吸収されますが、カルシウムはそのままでは吸収されにくい性質があります。そのため、カルシウムの吸収をサポートする栄養素組み合わせることが重要です。
カルシウムの吸収をサポートする栄養素と、それらが多く含まれる食品には次のようなものが挙げられます。カルシウムを多く含む食品と合わせて摂るようにすると食事全体のバランスも良くなるため、おすすめです。
・たんぱく質(コラーゲン):豆腐、肉、魚・ビタミンC:野菜、果物・ビタミンD:きのこ類・ビタミンK:納豆・マグネシウム:大豆、アーモンド |
骨の強化を妨げる栄養素
せっかくカルシウムを沢山摂っても、カルシウムの吸収を妨げる食事や骨を弱くする生活習慣をしていると骨を強くすることが難しくなってしまいます。
- ・リン
- リンは身体に必要な栄養素ですが、摂り過ぎるとカルシウムの吸収を妨げてしまいます。加工食品に多く含まれることが多いため外食やコンビニ弁当をよく食べる人は気を付けましょう。
- ・塩分
- 塩分はカルシウムの吸収を妨げるため摂り過ぎには注意が必要です。カルシウムを摂ろうとしてチーズや小魚を食べ過ぎてしまうと塩分も摂り過ぎてしまうため注意が必要です。
- ・アルコール
- お酒を飲み過ぎるとカルシウムの吸収が悪くなってしまいます。適量までに抑えるか、休肝日を作るように心がけましょう。
- ・タバコ
- タバコに含まれるニコチンもカルシウムの吸収を妨げる他、骨粗鬆症のリスク増大にも繋がります。喫煙習慣のある人は、禁煙するか本数を減らすだけでも骨を強くする効果が期待できます。
他にも、身体を動かす習慣がない人も骨が弱くなりやすいため注意が必要です。
まとめ・寝たきり防止!骨を強くする食事と、弱くする食事がある
骨の強さを表す骨密度は加齢に伴い減少していきます。特に女性は閉経を期に骨密度が大きく低下し骨粗鬆症のリスクが増大するといわれています。また、中高年に限らず若い人も極端なダイエットや食事制限は骨密度の低下を引き起こすためおすすめできません。
骨を健康な状態に保つには食事でカルシウムをしっかり摂取することと適度な運動の2つが重要です。カルシウムの吸収を妨げる食事や生活習慣はなるべく避けるようにしましょう。
以上、骨を強くする食事と、弱くする食事があります。普段から気を付けたいものです。
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