スマートフォンで容量制限のあるプランを利用している場合、データ通信容量のギガが不足すると、通信制限がかかってしまい快適にインターネットを利用できなくなります。月の前半にギガを消費しすぎて、月末に低速モードに切り替わってしまい動画がうまく再生できなくなった・・・という経験をされた方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、ギガを節約する方法を9つ紹介します。ギガを節約するメリットのほか、通信量の上限を超えてしまった場合の対処方法も紹介しているので、通信容量不足でお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
ギガを節約する方法9選
ギガ不足に陥りがちな方は、ギガの使用状況をこまめに確認して節約意識を持つことが大切です。あわせて具体的な節約方法を知っておくと、より効率的にギガを節約できます。
ここでは、ギガを節約するおすすめの方法を9つ紹介します。今すぐできる方法がほとんどなので、ぜひ試してみてください。
容量の大きいデータの通信はできるだけWi-Fiに繋げておこなう
Wi-Fiのない環境で動画を視聴したり、アプリをダウンロードしたりすると、大量のギガを消費します。そのため、ギガ消費を抑えるためには、Wi-Fiに繋げられるときはできるだけ繋げておくのがおすすめです。Wi-Fiに繋げた状態でスマートフォンを利用すれば、その間はギガを消費することはありません。
自宅でWi-Fiを利用していない方は、新たにWi-Fiを契約するとスマートフォン以外の通信料がかかりますが、Wi-Fiの契約と併せてスマートフォンのプランをより低容量のプランに切り替えれば、総合的な通信料は意外と大きく変わらない場合もあります。
バックグラウンドでの通信設定を変更する
アプリの更新が自動的におこなわれる自動アップデート設定がオンになっていると、Wi-Fiのない環境でもアプリのアップデートが実施されます。知らず知らずのうちにギガが減っていると悩んでいる方は、自動アップデートをオフにすることでギガ不足が解消されることも少なくありません。
デバイスの設定を変える
ギガを節約する手っ取り早い方法は、デバイスの設定を変更することです。たとえば、ギガの減りが早いアプリの使用設定を変更したり、データ通信量の上限を設定したりすることで、これまで無意識に消費していたギガを大幅に節約できます。
高速通信の設定をオフにする
スマートフォンのキャリアによっては、高速通信が可能になるデータ高速モードが用意されています。データ高速モードの設定をオンにすると、高速通信が可能になる代わりに大量のギガを消費するため、ギガを節約したいときはオフに設定するのがおすすめです。
しかし、データ高速モードをオフにすると視聴する動画の画質が落ちたり、画像の多いSNSの読み込みに時間がかかるなどのデメリットもあります。データ高速モードの設定は、ギガの使用状況や利用したいサービスに応じて変更するとよいでしょう。
位置情報サービスの設定をオフにする
地図アプリを利用したり、位置情報が必要なゲームをしたりする場合には、位置情報サービスの設定をオンにする必要があります。しかし、位置情報の送受信をおこなうとギガが消費されるため、位置情報サービスを利用しないときは設定をオフにしておくことでギガの消費を抑えることが可能です。
SNSなどで画像や動画の自動再生をオフにする
SNSを利用していると、自動的に画像や動画が再生されることがあります。画像や動画の自動再生は思わぬギガの消費につながるので、ギガを節約するために設定を変更しておきましょう。
なお、自動再生は各SNSの設定メニューからオフにできます。この機会にSNSの設定を見直し、快適に利用できるようカスタマイズしてみましょう。
画像や動画などのデータ量を減らしてから送信する
画像や動画をメールで送信すると、テキストのみ送信する場合に比べて多くのギガを消費します。そのため画像や動画を送信する際は、ファイルを圧縮してデータ容量を小さくしたり、画像や動画をリサイズしたりすることでギガを節約しましょう。
動画再生時の画質を下げる
Wi-Fiのない環境で動画を視聴する場合は、動画の画質を落とすことでギガ消費を抑えられます。とはいえ動画の視聴には大量のギガが必要なので、動画のダウンロードはできる限りWi-Fi環境下でおこなうことをおすすめします。
自動でモバイルデータ通信に切り替わる機能をオフにする
Wi-Fiの接続が不安定な場所でインターネットを利用すると、Wi-Fiが途切れて自動的にモバイルデータ通信に切り替わることがあります。モバイルデータ通信に切り替わったことに気づかず、インターネットを利用し続けたことでギガ不足に陥り、低速モードになってしまった経験のある方は少なくないでしょう。
自動的にモバイルデータ通信に切り替わる機能は、iPhoneの場合は「Wi-Fiアシスト機能」、Androidの場合は「Wi-Fi強度が弱いときにモバイルデータ通信に自動で切替える」を変更すればオフにできます。
ギガを節約するなら光回線+Wi-Fiルーターがおすすめ
そもそもギガとは?
ギガの節約方法を紹介する前に、ギガの基本情報を紹介します。
インターネット通信において使用される「ギガ」という言葉には下記の種類が存在します。
- 端末のデータ容量としての「ギガ(GB)」
- 通信容量としての「ギガ(GB)」
- インターネットの速度を表す「ギガ(Gbps)」
端末のデータ容量としての「ギガ(GB)」
パソコンやスマートフォンなどの端末本体に保存できるデータ容量を表す言葉として「ギガバイト(GB)」が用いられます。「GB」は10億を表す単位「Giga」と情報量を表す単位「byte」を組み合わせたもので、この数字が大きいほど、端末の内部ストレージに多くのデータを保存することができます。
通信容量としての「ギガ(GB)」
インターネットの通信量を表す言葉としても「ギガバイト(GB)」が用いられています。スマートフォンのプランでよく目に入る「〇GB」は1カ月で利用できるデータ通信量を表していることが多く、この数字が大きいほど、1カ月のうちに多くの通信が可能となります。
スマートフォンの通信容量の上限はキャリアにおいて管理されており、契約しているデータ通信容量よりも多く使ってしまった場合には、ギガ不足に陥り低速モードに切り替わってしまいます。
インターネットの速度を表す「ギガ(Gbps)」
インターネットの速度を表す言葉として「ギガ(Gbps)」という単位もあります。ギガ(Gbps)の数字が大きくなるほど最大データ通信速度が速くなり、大容量のデータ通信が可能です。また、十分なギガ(Gbps)を確保していれば、複数の端末を同時に接続してもインターネット速度が遅くなることはなく、快適にインターネットを利用できます。
「ギガを節約する」とは
一般的に「ギガを節約する」という言葉は、上記のうち「通信容量としてのギガ(GB)」が対象となります。
この通信容量が1GBあればどのようなことができるのでしょうか?
1GBでは中画質の動画視聴であれば5時間程度、Netflixのような高画質の動画であれば約1時間程度で消費してしまう場合もあります。
大容量通信を続けて1カ月の通信容量制限を超えてしまうと、通信容量制限のあるプランではすぐに低速モードになってしまいます。そのため、ギガの使用状況を確認しながら利用する必要があります。
ギガを節約するメリット
ギガの節約には具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?ここではその主なメリットを2つ紹介します。
通信費用を抑えられる
ギガを節約するメリットの1つ目は、通信費用を抑えられることです。ギガの消費を減らすことができれば、そもそもの契約をギガ数の少ない安価なプランに変更できるかもしれません。また、低速モードを解除するためにギガを追加購入する必要もなくなりますので、全体的な通信費用の節約に繫がります。
通信速度の制限を防げる
ギガを節約する2つ目のメリットは、通信速度の制限を回避できることです。通信容量の上限があるプランを契約している場合、上限を超えると通信速度の制限がかかり低速モードに切り替わります。
低速モードになると、動画やWebサイトの読み込みに時間がかかったり、途切れ途切れでしか再生できなくなったりします。通信制限の状態が続くとインターネットを快適に利用できなくなるので、通信制限がかからないようギガの節約を心がけたいところです。
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