- 「生活費を節約したいけど、どのようにすれば良いのか分からない」
- 「効率的な生活費の節約の方法を知りたい」
と思っている人は多いのではないでしょうか?
できるならば余分な出費は控えて、お金の心配はせずに生活したいですよね。
実は、いつもは気にしていないような身の回りのちょっとしたところを見直すだけで生活費は案外節約することができます。
今回は、生活費を節約していく上での手順や具体的な方法を紹介していきます。
簡単にできる方法ばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
節約をする前に!生活費の目安ってどのくらいなの?
そもそも生活費の目安はどのくらいなのでしょうか?
生活するのにどのくらいのお金がかかっているのかを把握していないと、節約しようとしても一体どのくらい節約すればいいのかが分かりません。
そこで、具体的な生活費を節約する方法を紹介していく前に、まず生活費の目安を「一人暮らし世帯」と「二人以上世帯」にわけて紹介していきます。
一人暮らし世帯
まずは、一人暮らし世帯です。
財務省の政府統計の総合窓口によると、一人暮らし世帯の生活費の平均は161,623円と発表されています。
つまり、約16万円の収入があれば、なんとか生活していけるという事です。
ただ、実際はこれに貯金なども考慮する必要があります。
もちろん個人によって異なるのですが、平均すると20万から30万程度の収入が毎月あれば貯金をしながら生活を維持していけると考えられます。
二人以上世帯
次に、二人以上世帯です。
先ほどと同様に財務省の政府統計の総合窓口によると、二人以上世帯の生活費の平均は283,027円と発表されています。
なので、平均すると貯金をしながら生活を維持していくには30万から40万程度の収入が必要という事になります。
子供の有無や就労状況などによって異なるのですが、まずは28万円というのを基準にして、毎月の支出がこれを上回っているという場合には、生活費を見直す必要があると言えます。
生活費を節約する上での手順
先ほどは、生活費の目安がどのくらいなのかということについて紹介しました。自身の生活費が多いのか少ないのかの判断基準としてもご活用ください。
では、具体的に生活着を節約していくに当たって、どのように節約していけばいいのでしょうか?
生活費を節約していく上では、以下の手順を踏む必要があります。
- 支出を把握する
- 生活費の見直して節約を実践
以下からは、それぞれについて順に詳しく解説していきます。
生活費の節約は「支出の把握」から
生活費を節約しようとしても、まずは普段の生活でどのくらいのお金がかかっているのかという「支出」が把握できていないと、節約のしようがありません。
というのも、家庭によって「どこに大きくお金をかけているのか」は異なりますし、
ここだけは削ることが出来ない!
というようなこだわりもあるでしょう。
そのため、まずは自身のご家庭の支出を把握するようにしましょう。
支出を正しく把握することで、その内のどの部分を節約すればいいのかが見えてきます。
そんな支出を把握するには、支出表というのを作成するのがおすすめです。
支出表を作成する方法
支出表の作成方法について紹介していきます。
まず支出表と聞いて
支出表なんて作ったことがないから難しそう
と思っている人も多いかもしれませんが、その作成方法は案外簡単です。
用意するのは以下のものです。
用意するもの
- レシートや領収書
- 払い込み明細書
- 記帳済みの銀行通帳
基本的に支出表は、月単位で作成します。
なので、年1回や半年に1回払いになっているような料金については、月で割って月単位のお金に換算するようにしましょう。
表の作成例は以下の通りです。
この場合は、月収28万円で表を作成しています。※各数字に深い意味はありません。
実際にかかった金額 | 収入に対する割合 | |
住居費 | 70.000円 | 25% |
食費 | 80,000円 | 28.6% |
光熱費 | 35,000円 | 12.5% |
通信費 | 25,000円 | 8.9% |
貯金 | 70,000円 | 25% |
支出計 | 280,000円 | 100% |
このように収入に対する割合を数字として表すことによって、どこにお金がかかっているのかということを、見える化して認識できるようになります。
単に割合が大きいからその項目を節約するというのではなくて、その時々でどこにお金がかけるべきなのかということは異なるでしょう。
たとえば、子どもが産まれたばかりの家庭と子どもが成人した家庭とでは、その子どもにかけるべきお金が変わってきますよね。
そういった面も考慮した上で、作成した支出表に目標とする割合を記入していきます。その目標割合の記入例は次の通りです。
実際にかかった金額 | 収入に対する割合 | 目標の割合 | |
住居費 | 70.000円 | 25% | 20% |
食費 | 80,000円 | 28.6% | 20% |
光熱費 | 35,000円 | 12.5% | 10% |
通信費 | 25,000円 | 8.9% | 10% |
貯金 | 70,000円 | 25% | 40% |
支出計 | 350,000円 | 100% | 100% |
このように目標を定めることで、どこを節約すれば良いかということが明確なります。
この支出表は毎月作成して、目標などを見直すようにしましょう。
生活費を節約する8つの方法
支出表を作成して、どこを節約するのかという目標を決めることが出来たら、具体的に生活費を見直していきます。
以下では、直近で出来る生活費の対処法と長期的な目線での対処法を紹介していきます。
食費を削って節約
生活費の節約と聞いて真っ先に思い浮かぶのが、食費ではないでしょうか?
実際、食費は明日からでも節約できる、その気軽さが魅力です。
食費を節約すると言うと、チラシなどを見て安い食材を探すのが基本ですが、それと同程度に購入した食材をきちんと使い切るというのも大事です。
せっかく食材を購入しても、それを使いきれずに捨ててしまうのは、お金を捨てているのと同じです。
そうならない為にも、週に1度は残っている食材を処理する日と決めて、残っている食材のみで献立を考えるようにしましょう。
こうして、買い物に行かない日を作ることで、無駄な食材を購入してしまったり、せっかく購入した食材を捨ててしまうというようなことをしなくて済みます。
一人暮らしの人は
特に一人暮らしの人は、外食が多くなりがちですが、自炊する回数を増やすだけでも大きな節約になります。
いきなり毎日自炊するというのは難しいかと思うので、徐々に自炊する頻度を増やしていくようにすると、ストレスなく節約を進めていけるかもしれません。
飲料などもスーパーで売られている物を買うのではなく、お茶葉を購入して、自分で作るようすることでかなりの金額を節約できるようになるので、見直してみましょう。
水道光熱費を抑えて節約
毎日必ず使っている水道や電気、熱などの使い方を見直すだけでも節約になります。
例えば、以下のようなことです。
- 電気はこまめに消す
- 外出する時には、必ずエアコンは消す
- 水は出しっぱなしにしない。
一見すると当たり前のことですが、これらをしっかりと意識することで、水道光熱費を抑えることが出来ます。
特にエアコンなどは、外出する直前に消さなくても、30分前くらいに消しても、まだ部屋に冷気は残っていると思います。
その30分でも早く消すことによって、電気代を節約することが出来ます。
また、お風呂も湯舟を溜めるのではなく、シャワーだけで済ませることで水道代やガス代を節約できる可能性が高いです。
水道光熱費については、どれか1つで大きな金額を節約することは難しいですが、水道光熱費合計で大きな金額を節約することが出来るので、軽視せずに意識するようにしましょう。不用品を売って節約
無駄遣いをしている訳ではないのに、何かしらの故障などによって急な出費が増えてしまうことはよくあります。
そんな時には、収入を一時的に増やしてその分を補うのがおすすめです。
誰でも出来るおすすめの方法は、不用品を売ることです。
最近では、地域のリサイクルショップはもちろんのこと、ネット上で自分の持ち物を簡単に出品できるフリマアプリなども多く登場しています。
代表的なのが「メルカリ」や「ヤフオク」です。
これらは簡単に出品できる上に、普段なら捨てているであろう物も出品でき、ちょっとしたお金に換えることもできます。
要らなくなったからといって、捨てるのではなくこれらを活用することで、収入に変えることができるので積極的に活用するようにしましょう。
格安SIMに乗り換えて節約
スマホの通信費は馬鹿にはならない支出ですよね。
大手のauやソフトバンク、ドコモなどで契約しているなら特に通信費は高いかと思います。
そんな通信費も格安SIMに乗り換えることで、かなり安く抑えることが出来ます。
大手のプランだと最低でも月額6,500円程度はかかりますが、格安SIMに乗り換えると月額3,000円以下に抑えれるケースも少なくありません。
月々3000円以上も節約できるのは大きいですよね。
もちろんどのくらいネットを利用するかにもよるのですが、格安SIMでも十分に容量をまかなえるなら乗り換えるのがおすすめです。保険を見直して節約
万が一の場合に備えて加入している保険ですが、なんとなくで沢山の保険に加入しているのは、単に月々の支出を増やしているだけで、本来の保険の役割を果たしていません。
保険はあくまでも、何かあった時に自分だけでは補えない部分をカバーするものです。
保険にも多くの種類がありますが、主要なのは以下のようなものです。
保険の種類
- 生命保険
- 医療保険
- 自動車保険
- 火災保険
特に生命保険は見直すことでの効果が大きいです。
収入が変化した時や世帯の人数が変化した時など、何かしらの変化が生じたときに見直すと、よりその時の家庭状況に応じた保険を見つけることが出来て、費用を抑えれることが多いです。
また、いつ加入したかも分からないような保険があるなら、解約することも検討するようにしましょう。
ガスや電気の自由化を活用して節約
今では、ガスや電気が自由化されていて、お得な会社と自由に契約できるようになっています。
一般的な家庭では、電力会社に年間12万8,610円、ガス会社に年間11万9,410円払っていた場合、ガスと電気の料金をセット割引にすることによって、年間で1万730円も節約できることになります。
この他にも、スマホ料金やガソリン料金をセットにするプランなどもあるので、自分の家庭状況と照らし合わせて節約になるなら活用してみましょう。
新聞などが必要かを見直して節約
新聞を取っているのであれば、そもそも必要なのかを見直してみるのも良いかもしれません。
特に、新聞を取っていても、番組欄しか見ていないというような人は多いのではないかと思います。
番組欄だけでなら、ネットから簡単に見れますよね。
また、最近では様々なニュースをまとめてくれるニュースアプリなども多くあるので、それらで新聞の代わりと出来るなら、そもそも新聞は要らないので、その料金を節約することが出来ます。
支払いはクレジットカードを活用して節約
毎月必ず支払う料金は、口座引き落としで払っている人が多いのではないでしょうか。
実はそのような料金も、クレジットカードで支払うことによって、単に支払うだけでなくポイントを貯めることが出来るのでお得です。
有名なクレジットカードであれば、還元率が1%以上になっています。
これなら、月に5万円を払っていたら、500円以上返ってくることになります。
ちょっとした金額ですが、積み重なると大きな金額になるので、ぜひ活用してみましょう。
生活費を節約できる人の考え方
いくら節約方法を知ったとしても、ある考え方が身についていなければ、ムダな買い物をしてしまい節約の効果が薄れてしまうでしょう。
誰しも、それなりに物欲があるものですから、この点はどうにかして防ぎたいものです。
では生活費を節約できる人は、一体どういった考え方をしているのでしょうか。ではその答えについて、次からみていきましょう。
お金の使い方を3種類にわけて考える
生活費を節約できる人は、固定費を見直すことも得意ですが、それ以前に何かを購入するときの判断に慎重です。
より具体的には、買い物をする際は以下の3種類にわけて、それがどれに当てはまるのかを判断しています。
- 浪費(必須ではない費用:贅沢品や娯楽系など)
- 消費(必要な費用:食費や光熱費など)
- 投資(将来的なリターンのある費用:スキルアップのためや株投資など)
なんとなく察しがつくでしょうが、浪費に分類されるものについては、まず手は出しません。
この考え方は、どんなに少額な商品であったとしても使います。
少額な商品も日々の積み重ねでは、大きな額となるためです。
たとえば、1日300円の浪費を削ったとしたら、月に約9,000円の節約になります。これが年間では約12万円ほどの節約につながるのです。
こう考えると、少額な商品を購入してしまうことも、無視できないこととなるでしょう。
買い物をする際は、「浪費・消費・投資」のどれにあたるのか、必ず考えるようにしてください。次では、投資の考え方を深堀していきます。
浮いたお金は資産運用を検討する
生活費を上手に節約する人は、その浮いたお金をただ貯金しておくだけではありません。
お金に働いてもらい、さらにその額を増やすことも意識しています。
より具体的にいうと、以下のような方法で投資をしています。
投資の種類例
- 株式投資
- 投資信託
- 不動産投資
投資についても、節約と同様で長期間にわたり取り組むものです。
ただ預けていては増えることがないので、「効率よく増やそう」と考えるのが節約上手な人といえるでしょう。
またこういった資産運用については、以下の記事で詳しく紹介しているので、気になる方は参考にしてみてください。
注意
投資をしたからといって、必ずしも資産が増えるわけではありません。
投資ではそれなりの知識も必要となるので、はじめるのであれば勉強も大切なことです。
もし投資をするのであれば、それに充てる金額は収入の25%程度を上限としておくようにしましょう。
様々な部分を見直して、生活費を節約しよう!
生活費を節約するには、食費などを見直すのはもちろんのことですが、保険や通信費などいつも何気なく払っている料金を見直すことが大事です。
まずはどの支出が多いのかを把握することが大事なので、今回紹介した作り方を参考にして、支出表を作成してみて下さい。
具体的な支出の内訳を視覚化できるので、無駄な支出などを正確に把握することが出来ます。
また、最近ではネット上のサービスによって、日常の中の様々なものの代役をすることが出来るようになっています。
ニュースアプリやフリマアプリなど、便利なものが多いのでどんどん活用して生活費の節約を進めていきましょう。
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